目的

この「企業の社会的責任」(CSR)ポリシーでは、ラレマンドおよびその子会社に共通する一貫した枠組を定めています。ラレマンドはCSRポリシーを通じ、健全な生態系、社会的公正、組織としての適正な行動、ならびに持続可能な開発に対し、重要な貢献を果たすことを約束します。本ポリシーは、ラレマンドが社会的行動、倫理的行動および責任ある行動を公約として掲げるとともに、ラレマンドの雇用慣行、ならびにお客様およびサプライヤーとの関係に関する高い基準を維持することを示すものです。ラレマンドは、事業を営む地域における法的要件を全て遵守することを公約するとともに、ラレマンド職員の労働衛生、環境安全性および公平な処遇、ならびにラレマンド職員の福利および質の高いワーク・ライフ・バランスの実現に向けて投資いたします。

適用範囲

本ポリシーは、ラレマンドが管理する全てのビジネスユニットおよび企業の職員および取締役全員に適用されます。またラレマンドグループと密に連携するビジネスパートナー、またはラレマンドグループの業務に携わるビジネスパートナーにも適用されます。本ポリシーに概説する各要素を対象とするローカルポリシーは本ポリシーに従属するものであり、本ポリシーの内容に相反しないものとします。

説明責任および責任

全ての取締役、マネージャーおよび従業員は、本ポリシー、ならびにラレマンドグループ/子会社が採用し、本文書において参照する他の基本的なポリシー、ガイドライン、手順、慣行および規則に従い、それらを遵守し、履行する説明責任および責任を負います。取締役会は、本ポリシーの遵守、CSRポリシーの通知手順、ならびに本ポリシーの改訂について監視する責任を負います。

原則

ラレマンドは、各々の対象分野においてラレマンドの従業員、社会、環境、ならびにステークホルダーに影響を与えるラレマンドのポリシー、決定および活動において透明性を確保する重要性を認識し、その実現を公約として掲げています。該当する情報については、合理的かつ十分なレベルにおいて適時に、明確かつ正確に開示いたします。

本ポリシーは、CSRの主な3つの要素、すなわち倫理的責任、社会的責任および環境的責任の原則を背景として定められています。これらの要素の対象には、中心となる8つのテーマ、すなわちコーポレートガバナンス、持続可能な開発、消費者の権利、公正な事業手続、人権、労働慣行、環境の醸成、ならびに地域コミュニティの関与が含まれています。

  • ラレマンドグループでは、誠実、公正および真摯を基盤とする倫理的行動を実践します。ラレマンドの倫理的責任は、ラレマンドの「行動規範」の対象にもなっています。行動規範では、公正で適正かつ効果的な方法によるラレマンド職員およびステークホルダーの正当な利益の保護を目的とした「コーポレートガバナンス」を含む全ての関連基準を網羅しています。
  • ラレマンドは、消費者の正当なニーズに対して責任を持って行動し、「消費者の権利および問題」に対処することを公約として掲げています。ラレマンドはカスタマーサービスおよびサポート機能を重視しています。またラレマンドの苦情データベースには、継続的改善を目的として、いかに効率よく苦情に対処したかを示す時系列を記録しています。さらに各種の関連認証システムを通じ、ラレマンド製品の品質および顧客満足度に関するベンチマーク評価も実施しています。ラレマンドグループでは、高い信頼性をもって構築された、ソフトウェアベースの顧客関係管理システムの開発・改良も実施しています。
  • ラレマンドは行動規範において、公正競争および「公正な事業慣行」の原則および規則を遵守することを公約として掲げています。これらは最高水準の事業倫理に関する検討に基づくものであり、贈賄などの不公正な/禁止された慣行、あらゆる形態の腐敗(便宜を目的とした支払、マネーロンダリング、インサイダー取引など)から組織を守ることに重点が置かれています。
  • ラレマンドは、適用される貿易制限を遵守するとともに、国連(UN)グローバル・コンパクトの10原則、ならびに他のデータ保護およびデータセキュリティに関する慣行など、グローバルな適用規格および公正な事業慣行に関連する規則および規制との調整を図ります。
  • 資産管理、データ管理および秘密保持に関する要素も、他の社内ポリシーおよび標準文書(ITポリシーおよび秘密保持契約、ならびに勧誘禁止義務など)の対象となっています。
  • また内部統制を実施し、不正行為を検出/防止する専用のポリシーおよびツールも策定しています(不正行為ポリシーを参照)。全従業員は、通常の報告経路を通じ、違法または倫理違反の可能性がある行為を報告する権利を有しており、また該当する行為について報告することが奨励されています。さらに、懸念を提起し、報告するための「内部通報プロセス」手順も定めています。当手順は、ラレマンドの社内通信システムの一部を構成しています。
  • ラレマンドは、国際労働機関(ILO)の労働における基本的原則及び権利に関する宣言に記載されている共通の規範的基礎および国連グローバル・コンパクトの原則3~6を共有するとともに、世界人権宣言に定める原則を支持しています。したがって、いかなる形態の強制労働、束縛労働、年季奉公労働、人身売買労働、児童労働、奴隷労働または囚人労働(仮出所、監視下の保釈もしくは保護観察の対象である受刑者もしくは囚人、または刑務所もしくは更生施設に収監されている受刑者もしくは囚人を利用するものとして政府が承認したプログラムを除く)も支持いたしません。
  • ラレマンドは、多様性こそがイノベーションの源泉であると強く信じています。したがって、人種、肌の色、宗教、出身国もしくは出身民族、先祖、年齢、障害、性別、妊娠もしくは出産、配偶者の有無、性的指向、性自認もしくは性表現、政治理念もしくは個人的信念、または労働組合への加盟を理由として、いかなる従業員も差別いたしません。
  • ラレマンドは、職場環境を原因として発生するおそれのある事故、負傷または疾病を防止することを公約として掲げています。
  • ラレマンドは、職場における安全性に関する包括的プログラムなどのILO労働安全衛生に関する基本原則に同意し、履行することにより、ラレマンドの従業員、ビジネスパートナーおよびサプライチェーンに属する他の当事者の保護に努めます。

 

  • ラレマンドは、3つの重要な原則(人、地球、利益)に基づき、経済成長と環境パフォーマンスを適正に両立させることにより、環境の保護に努めています。ラレマンドでは、数多くの解決策を通じ、食品廃棄物の抑制から化石燃料の削減に至るまで、お客様がそれぞれの二酸化炭素排出量を減らすためのサポートを提供しています。さらにラレマンドの環境管理ポリシーは、責任ある水の使用、廃水モニタリング、有害物質放出の管理、固体廃棄物管理、大気中排出物および騒音レベルの軽減、ならびに土壌汚染の抑制、生物多様性の保全および責任あるエネルギー消費などを対象としています。
  • ラレマンドは、環境許可および報告義務に関する全ての国内法、域内法および地域法を継続して遵守することを公約として掲げています。
  • ラレマンドは、REACH(化学物質の登録・評価・認可及び制限)およびプロポジション65などの規制を通じて規制されている健康に有害な化学物質の使用を抑えることにより、環境への害を防止することを公約として掲げています。
  • ラレマンドでは全ての施設において、有害廃棄物および非有害廃棄物の管理に関するポリシーおよび手順を定めています。
  • ラレマンドは、ラレマンドのポリシー、事業および判断が生態系および生物多様性に与える影響に対処し、評価することにより、生態系および生物多様性に対する新たな害を防止することを公約として掲げています。ラレマンドは、生物の多様性に関する条約1992年)カルタヘナ議定書2002年)および名古屋議定書2010年)に定める公正なアクセスおよび利益配分の原則を遵守しています。

国連の持続可能な開発目標および持続可能な調達に基づく開発プログラム

ラレマンドでは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を達成する上で各企業が重要な役割を担っていると考えています。ラレマンドはSDGs17項目のうち、7項目の主要カテゴリ、すなわち「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「働きがいも経済成長も」「つくる責任 つかう責任」、「気候変動に具体的な対策を」「陸の豊かさも守ろう」において重要な貢献を果たしていると考えています。

ラレマンドでは経済成長との両立を図るため、サプライチェーンにおいて持続可能な調達を実践しています。また以下のアプローチを通じ、持続可能な調達および生産を適用しています。

  • サプライヤー行動規およびサプライヤー評価(質問票/監査/コンプライアンスチェックなど)を通じ、持続可能性基準をラレマンドの購買評価に組み入れています。
  • 副産物を原材料として利用することにより(基質としての糖蜜の使用など)、循環経済のコンセプトを推進しています。
  • ラレマンドの副産物の一部に価値を付加し、持続可能性にプラスの貢献を果たしています。