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熱耐性を有する養鶏飼料用プロバイオティクス「エフィキシエンス」新発売

熱耐性を有する養鶏飼料用プロバイオティクス「エフィキシエンス」新発売

 ラレマンドバイオテック株式会社(代表:小金洋介 本社:東京都港区)は、熱耐性を有する養鶏飼料用プロバイオティクスとして、バチルス プミルス NCIMB 30362(製品名:エフィキシエンス)を発売します。

 エフィキシエンスは、ラレマンド社が保有する12,500株以上の海洋微生物コレクションの中から選抜された特別な菌株であり、プロテアーゼおよびリパーゼといった酵素活性と、鶏の腸内微生物のバランスを改善する能力に優れています。またエフィキシエンスは、腸管上皮における適切な粘液産生を守り、健全な腸管バリア機能の維持に寄与することも分かっています。

 エフィキシエンスを摂取した鶏では、飼料消化が促されるとともに、好ましくない微生物に対する抵抗性を備えた健康な腸管が維持されることで、飼料要求率が改善することが示されています。

<製品概要>

飼料の種類 バチルス属細菌混合飼料
飼料区分 A飼料
主な原材料名 Bacillus pumilus NCIMB 30362
目的 飼料消化の促進と腸管の健康維持による、鶏の生産成績と飼料効率の改善
製品名 エフィキシエンス エフィキシエンス D
荷姿 20 kg箱(5 kgアルミ袋 x 4)  20 kg紙袋
推奨給与量 生菌数として5 x 10⁸ CFU/飼料kg
50 g/飼料トン 1 kg/飼料トン (養鶏飼料トンあたり0.1%)

優れた環境耐性&素早い発芽

飼料中のエフィキシエンスは芽胞を形成した耐久型であり、ペレットクランブルなどの厳しい加熱処理が施された飼料中や胃内でも、高い生存性を示します。 エフィキシエンスが周囲の環境変化に強い理由としては、芽胞を作るバチルス属細菌であることに加えて、海洋由来であることが挙げられます。一般的に海洋微生物は、陸上由来の微生物と比較して優れた環境ストレス耐性を示す傾向があるとされています。

鶏に摂取されたエフィキシエンスの芽胞は、消化管内で速やかに発芽し、栄養細胞へと移行することで生理活性を発揮します。エフィキシエンスを鶏のそ嚢を模した環境である、40°C、約pH5.5で培養した時、30分後には99%が栄養細胞になることが確認されています(図1)。

鶏において消化管内通過時間はとても短く、摂取した飼料はおおよそ6時間前後で排泄されます。そのため、芽胞を形成しているプロバイオティクスが有効に機能するには、消化管内で素早く発芽することが必要不可欠です。市場には、枯草菌をはじめとする多くのバチルス属細菌のプロバイオティクスが存在します。同じバチルス属であっても、発芽に要する時間は菌株ごとに異なるため、注意が必要です。

図1. エフィキシエンスの素早い発芽(M. Da Costa et al., 2026)

 

ブロイラーを用いた給与試験の結果

1.飼料要求率の改善

エフィキシエンスは、飼料消化を促し、さらに増体を維持したまま飼料摂取量を有意に減らすことで、飼料要求率を改善します。欧米で実施された11試験のメタ解析では、エフィキシエンスをブロイラーに35日間給与したところ、増体量を維持したまま、飼料要求率が平均で2.2%低下したことが報告されています(図2) (Barbé et al., 2024a) 。

図2. エフィキシエンスの給与がブロイラーの生産成績に及ぼす影響

2,抗生物質の使用量の削減

 エフィキシエンスは、抗生物質の使用量削減にも貢献します。実際にアメリカでCobb500を用いて、バージニアマイシン(20 g/飼料トン)あるいはエフィキシエンス(5 x 108 CFU/飼料キロ)を比較した強制感染試験では、両群で同等の飼料要求率が示されました(図3) (Barbé et al., 2024b)。

 この試験では、14日齢時にアイメリア マキシマのオーシストを5,000個、19・20・21日齢時にクロストリジウム パーフリンゲンスを108CFU/羽/日 強制感染させていましたが、腸管上皮の健全性も両群で同等でした。このような結果が得られた理由の一部は、エフィキシエンスの給与によって、腸内微生物バランスが改善したとともに、腸管のバリア機能が健康に保たれたためと考えられます。

図3. エフィキシエンスの給与が、強制感染させたブロイラーに及ぼす影響

*a, b, c; 異符号間で有意差あり P < 0.01

エフィキシエンスはプロテアーゼの産生によって腸に到達する未消化タンパク質量を減らすことで、クロストリジウム パーフリンゲンスなどのタンパク質分解菌の過剰増殖リスクを低減します。

またエフィキシエンスの給与は、腸管上皮の杯細胞から産生される粘液と、パネート細胞から産生されるリゾチームの量を増やすことが知られています(図4)(Beloir et al., 2019)。腸管上皮は、適切な栄養素を吸収すると同時に、管腔内に存在する一過性の潜在的な病原菌に対するバリアとして働きます。腸管上皮細胞の隙間から体内に侵入する病原菌量を抑制することは、病原菌と戦うために浪費されるエネルギーを減らすことにつながります。

図4. エフィキシエンスを摂取した鶏の回腸(20倍、免疫蛍光染色)

ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

<参考文献>

  1. M. Da Costa et al., 2026. In Vitro Assessment of Bacillus Spore Germination Under Simulated Poultry Digestive Conditions. Poster presented at International production and processing expo
  2. Barbe et al., 2024a. Improvement of feed efficiency in broilers supplemented with Bacillus pumilusNCIMB30362: meta-analysis on 11 trials. Poster presented at International conference of poultry intestinal health, Philippines
  3. Barbe et al., 2024b. The positive impact of two Bacillus-based products on broiler performance and lesion scoring during necrotic enteritis induced challenge. Poster presented at XVI European poultry conference, Spain

投稿日  2026年5月22日 | 最終更新日 2026年6月22日

エフィキシエンス養鶏